百度と文遠知行、Robotaxiの商用展開に向けた取り組み

8月2日に百度のRobotaxi「紅旗E・界」が湖南省長沙市に登場し、百度の自動運転タクシー事業「Apollo Go」の一環として長沙市での商業化準備を開始した。

百度は早期に、2019下半期に長沙で自動運転タクシーの商業化運営を行い、その数は百台に達すると明らかにした。L4クラスの自動運転車列としては全国初の大規模なものとなる。

これは中国初のL4クラスの量産車で、百度と一汽紅旗が共同で開発した中国初のL4クラス自動運転乗用車生産ラインで生産されている。

長沙市でのRobotaxi運営のために、百度はすでに政策、施設、サービス、運営方式の4つの面で大規模なテスト準備を整えている。6月21日、長沙市政府は「長沙市インテリジェント・コネクテッドカー道路テスト管理実施細則(試行)V2.0」(以下「細則V2.0」)を公布し、初の開放道路における自動運転専用レーンの友人運転基準を打ち出した。百度のApolloも長沙市の自動運転テストライセンスを45枚取得済みだ。これは、長沙市が法律で定められた条件で第三者の乗客にコネクテッドカーへの搭乗を認め、百度の自動運転タクシーが間もなく本当の乗客を迎えることを意味している。

注目すべきは、「細則V2.0」で135キロメートルの都市開放テスト道路と100キロメートルの高速道路テストモデル道路を指定され、全国初のコネクテッドカー保険も用意され、政策+保険の二重保障で、乗客の安全を守る。

百度の自動運転が長沙市に進出してから一週間も立たないうちに、もう一つの自動運転技術でモビリティサービスを提供する企業が広州市への進出を果たした。

8月7日、自動運転スタートアップ企業の文遠知行(WeRide)は、広州公共交通集団傘下の広州市白雲タクシー集団有限公司、科学城(広州)投資集団有限公司と共同で、合弁会社「文遠粤行WeRide RoboTaxi」を設立し、自動運転による新しいモビリティサービスを共同で運営すると発表した。具体的な資金構成は明らかにされていない。

文遠知行は2017年に設立され、同社のグローバル本部は広州市にあり、北京市、安徽省安慶市および米カリフォルニア州シリコンバレーにそれぞれ研究開発部門を設置している。文遠知行は2018年10月にルノー日産三菱アライアンスからAラウンドの戦略投資を受け、今年1月に商湯科技(SenseTime)農銀国際から数千万の投資を受けている。現在、文遠知行の従業員は全世界で約300人、そのうち70%は研究開発エンジニアだ。

文遠知行は18年、白雲タクシーと広州汽車と共同で全国初のL4クラス自動運転タクシーを発売したのに続き、今年6月に広州市政府が発行した広州市初のコネクテッドカーオープンロード試験用ナンバープレート24枚のうちの20枚を取得した。

RoboTaxiが大きいなビジネスチャンスになると思われるにも関わらず、すべてのプレーヤーが楽観視しているわけではない。このほどGM傘下の自動運転技術企業CruiseのCEOは、Cruiseが今年末の自動運転タクシーの発売計画を延期することを示唆した。パフォーマンスと安全性を考慮すると、Cruiseは自動運転技術をさらに磨くために、テスト走行距離を大幅に増やす必要がある。

自動運転の国内先駆者によるRoboTaxiの限定的な試験運営は、自動運転の商用化の第一歩を踏み出したものの、大規模な運営まで、まだ大きな距離があるのかもしれない。


参考記事:https://tech.sina.com.cn/csj/2019-08-07/doc-ihytcitm7411005.shtmlhttps://www.leiphone.com/news/201908/C9igxYgXxpWnVDl3.html

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