HesaiとVelodyneが特許紛争で和解、グローバル特許クロスライセンス契約を締結

先日、中国国内のレーザーレーダースタートアップ企業の Hesai Photonics Technology(禾賽科技、以下は「Hesai」)は、米国のVelodyne社と長期的なグローバル特許クロスライセンス契約(注)を締結した。公式には、この協定は多くの回転スキャン方式のレーザーレーダー製品をカバーするだけでなく、両社の既存と将来のすべての特許もカバーすると述べている。

また、HesaiとVelodyneは、米国、ドイツ及び中国における両社のすべての特許訴訟を取り下げ、両社は3Dセンサーの応用市場に多様化した製品を提供することに共同で力を入れる。これにより、両社の特許紛争は和解された。

自動運転業界の競争が日増しに白熱化している段階では、川上のレーザーレーダー企業の競争も激しさを増しており、特許紛争が頻繁に起きている。ちょうど昨年、Velodyneは米国でHesaiおよびもう一つのレーザーレーダースタートアップ企業のRoboSenseの製品が自社の特許を侵害していることを訴えた。両社が和解に至った具体的な理由は明らかになっていない。

注:クロスライセンス契約とは、特許権の権利者どうしが互いに相手の特許権を無償で利用することができるように締結するライセンス契約だ。

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