ADASで地場企業が逆襲開始、Horizon RoboticsとFreetechが提携へ

11月8日、AIチップベンチャーのHorizon Roboticsは、スマート運転ソリューション·プロバイダー&Tier1のFreetechと提携することで合意した。今後、両社はそれぞれTier2とTier1の役割を持ち、共同で高度運転支援システム(ADAS)と自動運転ソリューションの分野で継続的な模索を行い、完成車メーカーに量産可能なADAS製品を提供する。計画によると、Horizon RoboticsのADAS向け製品は、早ければ2020年中にも量産車種でフプレインストールを実現する見通し。

認識精度はADASシステムの重要な競争力となっている。海外と違って、中国は特別な交通事情と道路シーンがある。現在、国内ADASマーケットのシェアは、Autoliv、Bosch、Continetal、Dephiなどの海外Tier1が握っているものの、地場企業には依然として逆襲のチャンスが残されている。

「海外で開発されたACCシステムの多くは、中国のカット·インに対応できていない」。同済大学自動車学院自動車安全技術研究所の朱西産所長はそう話す。同氏によると、中国のADASの開発の難点は電動アシスト自転車の動きや割り込みへの対応にあり、現在の中国の道路交通条件では約54%の危険に有効な対応がなされておらず、市場には中国の国情に合ったADAS製品が不足している。

中国の道路交通標識と交通目標物を正確に識別できる環境感知センサーは、中国の道路交通特徴に適したADAS製品を作り上げる基礎となっている。「本土ミリ波レーダー、スマートカメラ、レーザーレーダーなどの環境感知センサーサプライヤーが鍵を握っている」。「これらのベンダーのサポートがあれば、OEMは対象を絞った新製品を開発することができる」と、朱所長は述べた。

これは、地場企業にとって大きなチャンスとなる。国内のADASのTier1であるFreetechは、ハードウェア、アルゴリズム、ソフトウェア、インテグレーションなどを含む完全なADASシステムソリューションを完成車メーカーに提供することができる。現在,FreetechのADASシステムは,前方道路における車両,歩行者,車線線,交通標識などの目標物体を識別して位置付けることができ,運転者に対してリスク提示や安全運転支援制御を行うことができる。

同社の初代スマートカメラは量産を開始し、52度の視点場と130万画素の性能で、AEB(車両/歩行者識別)、ACC(適応巡航)、LKA(車線逸脱警報)、TSR(交通標識識別)などの機能の実現をサポートし、その製品が完成車メーカーの量産車に搭載されるようになった。

国内で急成長したTier2としては、Horizon Roboticsは中国市場を深く耕している。8月末の世界AI大会で発表された中国初の量産型AIチップ「Journey 2」を例に挙げると、チップによる物体やシーンの識別の豊富さと正確さ、中国での同社のサービス品質とフィードバックの速さは、いずれも海外メーカーに匹敵している。

具体的には、Journey 2では、4TOPSと同等の計算が可能だ。標準消費電力2Wで、100ミリ秒以下のレイテンシで最大24種類の物体検出と数百種類の物体認識を可能にしている。交通信号、交通標識、横断歩道、街灯柱、路側植生建築物などの静的物体を識別し、車両、歩行者などの動的物体の距離と速度を測定することで、自動運転の感知、作図、ポジションニング、ADASなどのスマート運転シーンの需要を満たしている。


参考記事:https://www.iyiou.com/p/117713.html

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