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ファーウェイ、車載グレード、量産可能な96本高解像度レーザーレーダーを開発

 ファーウェイは21日、業界向けに初めて車載グレードの高解像度レーザーレーダーとソリューションを発表した。ファーウェイは、このレーザーレーダーは中国の複雑な交通状況に適していると主張した。現在、ファーウェイは年産10万セット規模のパイロット生産ラインの建設を進めている。

 レーザーレーダーはレーザー光線が多いほど、測定精度が高くなり、安全性が高くなる。現在発表されている車載グレードの量産可能なレーザーレーダーは4本のみだが、今回発表された製品は96本の中長距離レーザーレーダーで、測定距離は200メートルで、都市部の歩行者と車両の検出をカバーすることができ、高速車両検出能力も兼ね備えており、中国の複雑な交通状況により適している。

 具体的には、この96本中長距離レーザーレーダーは120°X25°の広い視野を実現し、都市部や高速道路などにおける人や車の距離測定要求に対応する。それだけでなく、全視野において、水平、垂直の直線ビームは均一に分布しており、ズレやブレなどは発生しづらく、バックエンド感知アルゴリズムに安定した点群データをインプットすることができる。また、製品の体積が小さく、量産に適している。

 車に搭載できる車載グレード製品になるためには、「信頼性」が重要な条件の一つだ。車載基準における高低温、湿度、耐水圧、耐振動、塩霧、人間の目に対する安全性、EMC(電磁適合性)、砕石衝撃などの各シーンに対して、ファーウェイはISO国際規格に加えて、TOP自動車メーカーの特殊な要求に基づいて、より厳しいテストを行った。ファーウェイは、世界初の本格的な車載グレードの高解像度レーザーレーダーのサプライヤーになる自信があると表明した。

 レーザーレーダーの汚れの問題に対応し、ファーウェイはスマート洗浄システムを開発して、異なるノズル、異なる位置、異なる水圧の洗浄効果について多くのテストを行い、検証している。走行中にも洗浄の必要性を検知して作動する独自のスマート洗浄風洞システムを設計し、130km/hの走行中でも洗浄できるように、異なるノズルと圧力が洗浄効果に与える影響をシミュレーションしている

 スマート洗浄システムのほか、ファーウェイは、霜、霧、結露、薄氷に覆われた状況においても、レーザーレーダーに内蔵されたスマート加熱システムが自動的に起動する、スマート加熱システムを開発している。

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