ファーウェイ、アリババ、Navinfoなどは自動運転向け測位基準の制定に参加

ここ数年、自動運転技術は急速に発展しているが、それに合わせた関連基準は技術の進歩に追いついていない。自動運転の基準を確立し、整備することは、業界の発展を推進する上で特に重要となる。現在、長安汽車中国汽車技術研究センター(CATARC)が主導して制定した「自動車運転自動化等級」の国家基準はすでに審査を通過しており、2020年に正式に発表される見通し。それだけでなく、自動運転向け測位に関する基準作りもすでに日程に上がっている。

千尋位置網絡有限公司(Qianxun Spatial Intelligence Inc.、以下は「千尋SI」)を筆頭とする「衛星地上強化システムに基づく車両測位技術要求事項」(自動運転向け測位基準)がこのほど正式に立案され、ファーウェイ、アリババ、四維図新(Navinfo)、一汽、清華大学などの機関が、基準の制定に参加している。同基準は、自動車業界のニーズに合致した高精度、安全で信頼性の高い衛星地上強化システムサービスを規範化したものであり、自動車位置の測位、デバイスの選択、テスト検証などで準拠する基準となる。

自動運転車は測位精度、信頼性、安全性などに高い性能が求められている。しかし、現在、自動車業界はまだサービス、車、道路などの次元で、体系化された衛星地上強化測位の基準を制定しておらず、自動車メーカーは衛星地上強化システムを選択する際にまだ基準を参考にしていない。千尋SI社は、既存の衛星地上強化システムサービスの関連基準、自動車位置測位関連の基準を分析し、業界パートナーと共同でコネクテッドカーの利用を前提とした、高精度測位のニーズに適した衛星地上強化システムに基づく車両測位技術要求事項を制定する。

千尋SIは中国兵器工業集団とアリババが共同で設立したポジショニングサービス会社で、主に「北斗」衛星システム(互換GPS、グロナスとガリレオ)の基礎測位データに基づき、ユーザーに動的精度㎝級と静的精度mm級の測位、拡張サービスを提供している。現在、同社は一汽紅旗華人運通(Human horizons)などの自動車メーカーと提携している。千尋SIの「車線級測位ソリューション」を搭載した一汽紅旗の車種は20年に発売する計画だ。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202001/2I70148912C601.shtml

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