工業情報化省、「自動車運転自動化等級」国家基準を公示、来年1月1日に実施

工業情報化省科技司は3月9日、「自動車運転自動化等級」(自動運転のレベル分け)の推奨国家基準を発表した。「国家標準委員会」が下した「国家標準制改正計画」に基づき、工業情報化省はすでに「自動車運転自動化等級」の推奨国家標準の制定作業を完成したという。標準の許可·公布に先立ち、業界の意見を聴取するため、ここに標準の申請·批准稿及び作成説明を公示し、期限は2020年4月9日とする。

「自動車運転自動化等級」は2017年の先行研究開始から3年が経過した。基準制定の過程で、BMW、フォード、フォルクスワーゲン、長安、広汽、吉利、東風など十数社の国内外企業が協力して基準の起草と制定に行った。

自動運転システムが運転を実行できる程度に基づき、実行の際の役割分担および設計運転条件制約の有無により、自動運転のレベルを0~5段階に分類する。以下は各等級の内容を直訳したものだ。

レベル0(緊急支援)

運転自動化システムは、動的な運転タスクにおける車両の横方向または縦方向の運動制御を継続的に実行することはできないが、動的な運転タスクにおける物体と交通状況の一部の認知・対応を継続的に実行する能力を備えている。

レベル1(部分運転支援)

運転自動化システムは、その設計された運転条件下で、動的な運転タスクにおける車両の横方向または縦方向の運動制御を継続的に実行し、、かつ実行される車両の横方向または縦方向の運動制御に適した、物体および交通状況の一部の認知・対応を継続的に実行する能力を備えている。

レベル2(総合運転支援)

運転自動化システムは、その設計された運転条件下で、動的な運転タスクにおける車両の横方向および縦方向の運動制御を継続的に実行し、かつ、実行される車両の横方向および縦方向の運動制御に適した、物体と交通状況の一部の認知・対応を継続的に実行する能力を備えている。

レベル3(条件付き自動運転)

運転自動化システムは、その設計運転条件内ですべての動的な運転タスクを継続的に実行する。

レベル4(高度自動運転)

運転自動化システムは、その設計運転条件の中ですべての動的な運転タスクと動的な運転タスクの引き継ぎを継続的に行う。

レベル5(完全自動運転)

運転自動化システムは、走行可能なあらゆる条件下ですべての動的な運転タスクと動的な運転タスクの引継ぎを継続的に行う。

これまで自動車の自動運転のレベルについて、業界内では米国のSAEの分類基準が踏襲されてきた。今回の「自動車運転自動化等級」の発表は、中国が正式に公式自動運転等級基準を持つことを意味する。

全体としては、米国の等級基準と対比して、中国の自動運転等級はSAEの分け方とほぼ一致している。


参考記事:https://www.leiphone.com/news/202003/8PlsPqnV26StuSP4.html

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