蔚来(NIO)はOTA 、ES6に自動運転機能を開放

7月29日、蔚来(NIO)001号従業員、AIキャラ「Nomiの父」の李泰徳氏が蔚来アプリに「恒例」の記事を掲載した。

つまり、蔚来はまたFOTAを行うことになる。情報によると、同社は今日から、FOTAを通し、現行バージョン2.0.0のES6に対して新機能を段階的に配信する。バージョンが1.2.2以上のES8への配信は7月31日に開始する予定。

今回のFOTAのキーポイントは、NIO Pilotの主要機能がES6に正式に登録されることだ。李泰徳氏は、今後のリリースで徐々にES8と同時に配信することを約束している。

今回リリースされたES6用の自動運転支援機能には、以下のものが含まれる。

高速自動運転支援(Highway Pilot)
渋滞自動運転支援(Traffic Jam Pilot)
自動車線変更(ALC)
車線維持支援(LKA)
前方衝突警報(CTA-F)
道路標識識別支援(TSR)

ユーザーに早く慣れるように、蔚来はES6ユーザー向けに、高速道路などの閉鎖された道路に対してADAS機能を開放する。一方、すでに慣れているES8ユーザーに対しては、バージョン2.1.0では完全自動駐車S-APA機能も追加している。

元の2.0.0バージョンで提供されるAPA機能を保持しつつ、S-APAはその上に速度自動切り替え及び速度制御補助の能力を加え、超音波センサーを用いて駐車スペースを測定し、バック駐車及び縦列駐車を完成させる。

蔚来によると、S-APAシステムは車両が15km/h以下で進む場合、通路両側の利用可能な駐車スペースを自動的に検出する(車両とターゲット車両の距離が0.5~1.5メートルである必要がある)。システムが使用可能な駐車スペースを検出すると、一連の操作によって車を自動的に停車させることができる。

全体的に、今回重点を置いて更新されたNIO Pilotは依然としてL2レベルの運転支援機能にとどまっている。 蔚来は依然として、ドライバーはあくまでも車両を制御する最終的な責任を負っていると繰り返し強調している。また、S-APAシステムが稼働している間、ユーザーは常に車両周辺の環境とシステムの稼働状況に関心を持ち、いつでも運転を引き継ぐ準備をしておくことが重要であることを公式的に示している。

対照的に、この「中国版テスラ」は自動運転に関しては少し保守的に見えるようで、現時点では機能的にも2017年のAutopilotとしか相当していない。中国のドライバーの凄まじいドライビングスタイルに囚われているのか、NIO Pilotの当面の最優先課題はやはり消費者習慣の育成に努め、ユーザー数を可能な限り拡大し、将来のOTAのためにできるだけの余裕を作ることだろう。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/95855

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