自動運転ベンチャーのPony.ai、大型トラックメーカーのSanyと合弁企業を設立

 自動運転スタートアップ企業のPony.ai(小馬智行)はこのほど、大型トラックメーカーのSany(三一重卡)と合弁会社を設立し、L4級自動運転大型トラックの研究開発、生産、販売を展開し、ハイエンド自動運転大型トラックブランドを共同で構築すると発表した。両社はPonyの「仮想運転手」テクノロジーとSanyのDrive by Wireシャシーと完成車開発分野の技術蓄積を統合し、スマート物流に向けた車載級、冗長性を備えたL4レベルのハイエンドスマート大型トラックを共同開発する。現在自動運転試作車はテストを行っており、2022年内に小規模な量産、納車を開始し、2024年に大規模な量産段階に入る計画である。

 情報によると、PonyがNVIDIA DRIVE Orinチップに基づいて設計したドメインコントローラーを、合弁会社が生産する大型トラックに搭載する予定である。

 Pony.aiは2016年末に設立された自動運転企業であり、現在中国と米国で、研究開発センターを設立して、業務を展開している。同社はトヨタ、一汽、広汽などの自動車メーカーや、NVIDIA、シノトランス(中国外運)、Navinfo(四維図新)、Ruqimobility(如祺出行)などの自動車産業の川上・川下の関連企業と提携している。2022年3月期の企業評価額は85億ドルに達し、世界で最も価値のある自動運転企業の1つとなっている。

 Sanyは2018年に設立された、重機大手の三一グループ傘下の企業である。同社は、内燃機大型トラック、電動大型トラック、水素燃料電池大型トラックを開発、生産しているほか、スマート変電所などの製品も発売している。2020年にはトレーラ業界第6位に入り、2021年通年、2022年上半期の新エネルギー大型トラックの全国販売台数で首位となった。

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