自動運転スタートアップ企業のPony.ai、北京自動運転の有人テストライセンスを取得

自動運転のスタートアップ企業のPony.ai(小馬智行)は5月18日、北京自動運転の(一般の人が試乗可能な)有人テストライセンスを取得したと発表した。

北京市は2019年12月30日から、自動運転の有人テストを許可するようになった。同日に、百度Apolloは自動運転の有人テストライセンス40枚を取得し、北京市で自動運転の有人テストを許可された初めての企業となった。今回、Pony.aiは北京で有人テストを実施することを許可され、自動運転のスタートアップ企業の中で初めてとなる。

計画によると、Pony.aiは今後、北京市の海淀、亦庄などの地域の公開道路で有人道路テストを実施し、ネットワークでの乗車予約、定点乗換テストを重点的に実施する。現在、北京市では計151本のテスト道路が開放され、総距離は503.68キロに達し、北京、天津、河北地区の交通シーンの85%をカバーしている。このうち、北京経済技術開発区にある40平方キロのテストエリアでは、自動運転車によるRobotaxi、乗換、カーシェア、隊列走行などのビジネスモデルの模索が可能だ。

Pony.aiは2018年6月に北京自動運転道路テスト免許を取得してから、北京で道路テストを行ってきた。 北京市がこのほど発表した「北京市自動運転車両試験走行レポート(2019年)」によると、Pony.aiは昨年、テスト車5台で11万4700キロを走行し、百度に次ぐ成績を記録した。

Pony.aiは、北京で道路テストを進めているほか、広州でも自動運転タクシーのテストを行っている。早くも2017年10月には、Pony.aiは広州市南沙区で道路テストを実施することを許可された。このテストエリアのカバー面積は現在200平方キロメートルを超えており、臨時道路工事、緊急停車、逆走車、歩行者による道路横断、非保護左折(注)、雨天、賑やかな生鮮市場など、さまざまな交通状況に対応でき、自動運転システムを改善し続ける上で重要なサポートとなっている。

現在までに、小馬智行は全世界で100台近くの自動運転車を所有しており、都市部での道路テスト走行距離は200万キロを超えている。同社のRobotaxiチームは全世界ですでに10万件以上の乗車注文を受けた。

注:青信号なら対向車がなければ左折可能


記事url:https://auto.gasgoo.com/news/202005/18I70180625C601.shtml

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