Waymoの自動運転アルゴリズムチャレンジ結果発表、Horizon Roboticsが4つの項目で1位に

米現地時間6月15日、Alphabetの自動運転子会社WaymoはCVPR 2020自動運転WorkshopでWaymoオープンデータセットチャレンジコンテストの結果を発表し、エッジAIチップメーカーのHorizon Robotics(地平線)は5つのチャレンジのうち4つで一位になった。

今回のコンテストでは、Waymoは25都市で自動運転車が収集した1000万マイル以上の自動運転走行距離データを公開した。 Waymoのチーフ・サイエンティストでプロジェクト責任者のDrago Anguelov氏は、「このデータセットはこれまでで最大規模、最も豊富で多様な自動運転データセットの1つだ」と述べた。

今回の大会には、アリババ・ダルマ院、ベルリン工業大学、グーグル・ブレーン・チーム、ファーウェイ・ノア箱舟実験室、カリフォルニア大学バークレー校、ミシガン州立大学、SenseTime(商湯科技)、香港中文大学、TuSimple(図森未来)、テュービンゲン大学、中山大学などを含む世界の学界と産業界のトップレベルの自動運転研究開発チーム、および一部のWaymoからの個人参加者が参加している。

Waymoオープンデータセットチャレンジコンテストは5つの項目で構成されており、Horizon Roboticsは2Dトラッキング、3D検出、3Dトラッキング、およびドメイン適応の4つの項目の中で1位、2D検出の中で2位を獲得した。

Horizon Roboticsはアルゴリズムに長ずるスタートアップAIチップ企業で、創業者兼CEOの余凱博士は2010年にImageNetの画像認識コンテストで初の1位を獲得した。また、Horizon RoboticsはKITTI、PascalVOC、FDDB、LFW、TRECVIDなど国際的に権威のあるコンテストで一位を獲得している。

Horizon Roboticsは重要な応用シーンに処理するアルゴリズムの癖を事前に分析し、その特徴を計算チップの設計に組み込んで、アルゴリズムの進化に伴ってAIチップの利用効率を高く維持することができた。さらに、同社は、最新のディープニューラルネットワークアルゴリズムにオープンで効率的なハードウェアアーキテクチャを提供している。

高効率アルゴリズムと連携し、Horizon Roboticsが独自に開発した高性能コンピューティングアーキテクチャ「BPU2.0」を搭載した車載グレードAIチップ「Journey2(征程2)」は、4 TOPS同等以上の演算能力を提供し、TOPS当りの AI能力出力は、同レベルの計算力を持つGPUの10倍以上に達し、典型消費電力はわずか2Wとなる。

今年6月、Journey2を搭載した長安汽車のフラッグシップモデル「UNI-T」が発売され、Horizon Roboticsの車載グレードAIチップのプレインストール量産が実現している。これはインテルとNVIDIAの2大チップ大手に続き、車載グレードAIチップのフロントローデング量産を実現した世界3社目のテック企業となる。

長安汽車UNI-T

Horizon Roboticsは今年、エッジAIoTチップ「Sunrise 3(旭日3)」と高度自動運転チップ「Journey 5」を発売する予定。自動運転チップ「Journey 5」は96 TOPSのAI計算力を備えている。


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