ファーウェイ、オンライ配車事業に参入へ

 ファーウェイは、オンライン配車サービスの「Petal出行」のオープンベータ版を9月6日にリリースした。これはファーウェイが「HarmonyOS 3」の発表会で発表したオンライン配車事業であり、マルチデバイスに対応した初のモビリティサービスでもある

 ファーウェイは、この時期にオンライン配車サービスを発表したのは、いくつかの狙いがある。

 1.米国の制裁をうけた通信事業の縮小をカバーするための多業務化、およびかつての90%から70%に縮小したDiDiのシェアを奪うことが狙いである。

 2.Harmony OSのエコシステムを充実させると同時に、ファーウェイPAYと連携し、後発のスマホ決済業務の拡大に寄与する算段である。

 「Petal出行」は他社と比べて、いくつかの特徴がある。

 1.自社Harmony OSをベースにした配車サービスとして、アプリをインストールする必要もなく、バージョンアップを繰り返すことで、将来的に配車サービスをスマホ、スマートウォッチ、タブレット、PCなどのデバイス間で自由に操ることが可能になる。

 2.ライトアセットの経営方式で、自社では車両を提供せず、運送サービスは第三者のパートナーが提供してもらう。現在、「Petal出行」は「首汽約車」、「神州専車」、「T3出行」、「陽光出行」などのサービス業者と提携している。

 3.料金水準は、DiDi、高徳、美団などのライバルと大差ない

 4.当面は、北京、上海、深セン、広州など大都市に進出して、今後全国市場を視野に入れている。

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