テンセント車載WeChat、自動車メーカー37社のうち搭載は5社のみ

経済誌「第一財経」がBMW、ベンツ、アウディ、フォルクスワーゲン、トヨタ、広汽(GAC)、長安、吉利、NIO、小鵬汽車などの主要自動車メーカーを対象に調査したところ、テンセントが開発した車載WeChat(微信)を搭載しているのは、自動車メーカー37社のうち、長安、広汽、BMW、理想汽車、長城汽車の5社だけだった。残り32社のうちアウディは車載WeChatを導入する意向を示しているが、それ以上の具体的な情報は明らかにしていない。

車載WeChatを導入した5社は2種類に分けられている。長安汽車と広汽Trumpchi(伝祺)ブランドの一部車種はテンセントの車載システムに全面的に接続されており、WeChatは量産段階で車にプリインストールされている。BMW、理想汽車、長城汽車はテンセントの一部パッケージと車載WeChatを導入している。

現在、市販の主な車載システムは、テンセント、百度、ファーウェイ、アリババBanma、Pateo(上海博泰)、Desay SV(徳賽西威)など。調査した自動車メーカー37社のうち、百度とアリババBanmaの車載システムを採用している製品はいずれもWeChatを搭載していない。Pateoはスマホマッピング方式で上汽五菱、東風風神などの車種にWeChat機能を実現しているが、テンセントから侵害行為としてWeChat接続をブロックされたことで、現在係争中。

なぜ多くの自動車メーカーは車載WeChatを導入していないのだろうか。ある合弁自動車メーカーの商品企画担当者は、主にWeChatへの需要はすくないと分析している。同社の調査によると、これまで車載システムの使用頻度が最も高かったのは音楽、カーナビ、エアコン操作の順で、WeChatの利用頻度は低かった。


参考記事: https://www.yicai.com/news/100946922.html

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