工業情報化省、L3-L4の自動運転車両の運用、許可制へ

工業情報化省は11月2日、「コネクテッドカー参入および公道通行試験業務の展開に関する通知(意見募集稿)」(以下は「通知」)を発表し、管理を強化した。意見募集期限は12月1日までである。今後、Robotaxiなどを含む自動運転車両を運用する際、工業情報化省の許可を得て公告リストに掲載する必要がある。

通知の内容を簡単にまとめると以下の4点となる。

① 工業情報化省と公安省が、生産資格や量産条件を備えた自動車メーカーと自動運転機能搭載の車両を選出し、試験的に参入許可を与える。許可された車両は試験都市の限定的な公道で試験走行を実施することができる。

② 許可の対象となる製品は、L3(条件付き自動運転)とL4(高度自動運転)の自動運転機能が搭載されているコネクテッドカーである。

③ 許可実施の前段階では、地元政府を中心に自動車メーカーとコネクテッドカー運用業者の3者が共同で申請する。うち、地元政府は「地級市」(省レベルと県レベルの間にある地区レベルの都市)以上の都市でかつ、公道、交通インフラ、通信インフラ、高精度地図などを含む関連管理政策とインフラ、及びコネクテッドカー安全モニタリングプラットフォームを整備する必要がある。また、コネクテッドカーの試験エリアは、50平方キロ以上、道路距離は1000㎞以上、且つ通行量と交通量の少ない地域でなければならない。

④ 試験エリアでは、5社以上の独立法人資格を有する試験実施業者、50台以上の試験車両、累計100万キロ以上の試験走行及び試験運用の管理経験を有するなどの条件が求められる。

以上を踏まえて、条件を満たしている可能性があるのは、北京、上海、深セン、長沙など、すでに自動運転試験走行を実施している都市になる。

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