CATL、ナトリウムイオン電池を発表するのはなぜ?

多くの人がエネルギー密度がより高く、より安全で、充放電がより速い固体電池に首を長くして待っている間に、国内の動力電池大手のCATL(寧徳時代)は予想を超えるニュースを出した。

5月21日に開催されたCATLの年次株主総会で、CATLの曽毓群会長は、今年7月前後にナトリウムイオン電池を発表することを明らかにした。

資料によると、1970年代末にはナトリウムイオン電池とリチウムイオン電池がほぼ同時に研究され始めたが、40年近く経ってリチウムイオン電池は技術パラダイムの競争に勝ち、現在では一般的な三元リチウム電池とリン酸鉄リチウム電池はいずれもリチウムイオンをベースとした化学システムに構築されている。

動力電池の最も重要な性能指標とされているエネルギー密度では、現在の高ニッケル三元リチウム電池は300Wh/kgに達することができるのに対して、ナトリウムイオン電池は120Wh/kgしか実現できない。その120Wh/kgのエネルギー密度は数年前のリン酸鉄リチウム電池と近く、長い航続距離を追求しない一部の小型電気自動車及び電動船、ホームユースなどエネルギー密度に対する要求が低い分野への応用に適している。

業界関係者によると、中国は世界第4位のリチウム埋蔵量を有する国である一方、世界最大のリチウム資源輸入国でもあり、リチウムの80%を輸入に依存している。

ナトリウムイオン電池は関連分野でリチウムイオン電池の補完となり、リチウムの不足、分布の不均衡による供給制限を緩和することができ、環境に深刻な汚染をもたらす鉛電池にも取って代わることができる。

また、ナトリウムイオン電池はCATLのリチウム原料に対する重度の依存を緩和し、コスト削減に役立ち、CATLのリチウム市場でのバーゲニングパワーを強化することができる。関連報道によると、曽毓群会長は株主総会で、ナトリウムイオン電池を発売するのは、最近の電池原材料価格の高騰と密接に関連していると表明した。曽毓群会長は、「以前はコバルトの価格が高騰していたので、私たちはコバルトフリー電池の開発に必死だったが、ニッケルがまた高騰したらどうするのか。私たちはニッケルフリー電池を作る。…リチウム価格が引き続き上昇すれば、リチウムを原材料から外す。それができるのは、ナトリウムイオン電池である」と述べた。

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