寧徳時代(CATL)のサプライヤー、初の「科創板」へ

上海証券取引所がこれまでに発表した情報によると、7月22日、バッテリー産業の川上企業である「容百科技」と「杭可科技」は中国版ナスダック「科創板」を上場した。杭可科技がこの日の寄り付きから5分で36%の暴騰で、ストップ高となった。容百科技も寄り付き15分で10.9%上昇した。大引けまでに、杭可科技の株価は99.13%増の54.62元まで上升し、容百科技は同比86.06%増の49.53元に上昇した。

両社はいずれも技術集約型企業だ。容百科技はハイニッケル三元系リチウム電池の正極材のサプライヤーであり、杭可科技はリチウム電池充放電設備(化成分容設備)と内抵抗測定器のメーカーだ。

ある電力機器アナリストによると、容百科技が生産しているハイニッケル三元系リチウム電池正極材は今の動力電池の中で技術障壁がもっと高く、コストも最も高い材料だ。杭可科技が生産している化成分容設備も、動力電池の応用において最も重要な設備だ。

現在、容百科技は寧徳時代(CATL)、LG化学、BYDなどの主要リチウム電池メーカーと提携している。一方、杭州可科技はLG化学、サムスン、寧徳新能源(ALT)などの海外系電池メーカーが主な提携先だ。

いずれも新エネ車ブームの中、電池メーカーにコア技術材料や設備を提供することで急成長している。

16-18年の3年間で、容百科技の純利益は約40倍に増加した。財務データによると、容百科技2016-18年の営業収入はそれぞれ8億8500万元、28億7900万元、30億4100万元だった。純利益は555万9300元、純利益は2723万2500元、純利益は2億1100万元に達した。一方、杭可科技の純利益も2016年から高成長段階に入り、同社の16-18年の純利益はそれぞれ1億1000万元、2億8000万元だった。

上述のアナリストは、今回の科創板への上場は、両社のマーケットでの影響力と融資能力の向上に役立つと見ている。「両企業ともリチウム電池関連のコア技術を手に収めており、上場することでより早くシェアを奪い取ることができる」と語った。


参考記事:https://36kr.com/p/5227854

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