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DiDiは英石油大手と合弁会社を設立し、新エネ車充電ネットワークを構築

 DiDiとエネルギー企業のBP(英石油)は8月1日、合弁会社を設立し、中国で新エネ車充電スタンドを共同で開発、運営し、DiDiの登録ドライバーと一般ユーザーに高効率で便利な充電サービスを提供すると発表した。

 現在、BPが広州市で建設した初の充電ステーションはすでにDiDi傘下の小橘充電プラットフォームに接続し、試験運営を行っている。合弁会社の設立で、充電スタンドの建設と運営はさらに加速する。

 今回の提携は、DiDi傘下のオーナーサービスブランド「小桔梗車服」のレンタカー業務を中心として、レンタカー、メンテナンス、エネルギーの「三本柱」を構築する戦略の着地点となる。小橘充電は、ビッグデータとトラフィックによるサポートを通し、業界レベルとユーザービリティを向上させると同時に、ユーザーの利用コストを削減する。

 BPは世界をリードする石油・ガス企業の1つで、ロンドンに本社を置き、世界70カ国以上で生産や経営活動に携わっている。これまで、BPは英国最大の電気自動車充電会社であるChargemaster、イスラエルの超高速充電電池会社StoreDot、およびモバイル充電会社Freewire Technologiesなどの充電に関わる企業に次々と投資した。

 DiDiとの提携は、BPが中国の新エネ車充電市場に進出しようとする重要なシグナルだ。「中国は世界最大の新エネ車市場であり、革新的なビジネスモデルと大規模の応用において大きなチャンスを提供しているため、この急速な変化に対応する絶好の提携と考えている」と、BPグループの川下業務責任者であるTufan Erginbilgic氏は述べた。

 DiDi董事長兼CEOの程維氏は、両社はそれぞれの優位性を十分に発揮し、充電ネットワークを共同で構築し、中国の新エネルギー自動車の普及と発展を推進し、自動車所有者により良いサービスを提供すると述べた。

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