炭酸リチウム価格急騰、バッテリーメーカー生産下方修正の噂

科学技術情報サイトの「快科技」によると、最近、リチウム価格の高騰で、CATL（寧徳時代）と一部のリン酸鉄リチウムメーカーが3月の生産計画を下方修正したとのうわさが出ている。CATLは生産下方修正を否定したが、市場ではさまざまな情報が飛び交っている。

ある業界関係者は、「業界の状況を総合的に見ると、一部のメーカーは生産を下方修正せざるを得ない。私の知る限り、トン当たりの価格が50万元を超える炭酸リチウムを買わないように、トップメーカーを中心に業界全体は、一致団結してボイコットしようとしている。」と話した。

データによると、中国国内の炭酸リチウム価格は3月2日に1トン当たり50万元を突破し、年初に比べ約67%上昇した。トン当たり30万元から40万元への値上げには1カ月かかったが、40万元から50万元への値上げには20日ほどしかかからなかった。

業界内では、現在のリチウム価格の乱高下は、価格高騰に対する過剰反応によるものとの見方もある。「需要は確かに増えているが、炭酸リチウムが不足しているわけではない。価格高騰は人為的な買い占めによるものだ。中には事前に在庫を増しているメーカーもあれば、買いだめしている業者も少なくない」。