2021年から実施、工業情報化部は3つの電気自動車の強制基準を発表

 5月12日、工業情報化部が制定した「電気自動車安全要求」、「電気バス安全要求」、「電気自動車用蓄電池安全要求」の3つの国家強制基準は、国家市場監督管理総局と国家標準化管理委員会が公布を承認し、2021年1月1日から実施する。

 2001年から、中国は電気自動車の安全基準を相次いで発表しているが、いずれも「推奨」基準だった。

 今回発表された3つの国家強制基準は、これまでの安全基準と比較して、次の追加点がある。

 「電気自動車安全要求」は主に電気自動車の電気安全と機能安全要求を規定し、電池システムの発熱警報の要求を追加して、運転者にいち早く注意する。車両全体の防水、絶縁抵抗及び監視の要求を強化し、車両が正常に使用され、水に触れるなどの状況下での安全リスクを低減する。絶縁抵抗、容量結合などの試験方法を最適化し、試験・測定の精度を高め、車両全体の高圧電気の安全性を保障する。

 「電動バス安全要求」は、電動バスの乗客数が多く、バッテリー容量が大きく、駆動力が高いなどの特徴に対応している。電気自動車の安全に関する基準に基づいて、電動バスのバッテリー倉庫の衝突、充電システム、車両全体の防水試験条件と要求などに対し、より厳格な安全要求を提出し、高圧部品の難燃化要求とバッテリーシステムの最小管理ユニットの熱暴走評価要求を追加し、電動バスの火災事故のリスク防止能力をさらに高める。

 「電気自動車用蓄電池安全要求」は、電池単体、モジュールの安全要求を最適化すると同時に、電池システムの熱安全、機械安全、電気安全及び機能安全要求を重点的に強化し、試験項目はシステムの熱拡散、外部火災、機械衝撃、模擬衝突、湿熱サイクル、振動浸水、外部短絡、過温度過充電などをカバーする。特に、バッテリーシステムの熱拡散試験を追加し、バッテリー単体で熱暴走が発生した後、バッテリーシステムが5分以内に発火したり爆発したりせず、乗員の安全な脱出時間を確保することを求めている。


記事url:https://www.d1ev.com/news/zhengce/116033

1380