威馬がEX5 520を発表、独自ディーゼル保温技術で冬季航続距離アップ

威馬(Weltmeister)の新型長航続SUV「威馬EX5 520」が9日、正式に発売された。次世代の高出力比セルモジュールと、威馬独自の全車熱管理システムを搭載し、電気システム全体のパフォーマンスが向上し、NEDC走行距離は520キロメートルに達した。

公式発表によると、威馬EX5 520は次世代の高出力比セルモジュールを採用し、出力は69kW·hに達している。全天候型電池パックの熱管理システムは、セル温度を安定的に高効率、安全な温度区間に制御し、安全な充放電を実現している。また、冬季に使用可能なバッテリの容量と充電効率を向上させることで、優れたバッテリ持続時間を実現する。

このうち、セルモジュールの底部に設置された独立した水冷装置は、バッテリーの最適温度区間を維持し、冬季にバッテリー充放電効率を50%以上向上させることができる。各セルモジュール内には2つの温度センサを搭載し、すべてのセルをBMSとBTMSで精確に管理し、各セルの温度差を±2℃に抑えてセル動作温度の均一性を確保している。

威馬の第2世代全車熱管理システムとしては初の冬季航続距離レンジエクステンダー・システムを追加している。同社は独自の技術でディーゼルを外部熱源として採用し、バッテリーパックとコックピットの同時加熱をサポートしており、通常の熱管理システムを搭載した他の車種に比べて、航続距離を20%と約100㎞増加させ、冬季のエアコンによる電力消費問題に解決策を提供している。

航続距離の面で、同社は以前、WLTPの航続距離600㎞を目標とする将来の計画を明らかにしていた。関連資料によると、現在多くの製品が採用しているNEDC基準に比べ、WLTPテスト基準は、より車両の実際走行状況に合致し、更に厳しい基準だ。威馬はNEDC基準の放棄を率先して表明し、2021年にはWLTP航続距離600㎞を超える車種を発売するという。同社は中国国内で初めてWLTP基準を採用した新エネ社企業となる。これはすでに他の新エネ車メーカー、ひいては伝統的な自動車メーカーをリードする勢いだ。


参考記事:https://www.leiphone.com/news/201908/bljMNoaKr3Oc8bvG.html

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