ボッシュと慶鈴汽車が燃料電池システム合弁会社を設立

 ボッシュ中国と地場商用車メーカーの慶鈴汽車は12月23日に重慶市で、合弁会社設立の協議を締結した。登録資本金は8億元で、うちボッシュが60%、慶鈴汽車が40%を保有する。新たに設立する会社は主に燃料電池システムの開発、実用化、組み立て、販売、サービスを担当する。

 合弁会社の設立は、ボッシュが中国で燃料電池技術の実用化を推進するための戦略的な取り組みの一つだ。「中国は燃料電池技術の開発と応用の重要な市場だ。ボッシュの燃料電池システム分野における全面的な専門知識と慶鈴の商用車制造分野における豊富な経験を結合し、燃料電池技術の開発に対する双方の確固たる決意のもとで、合弁会社は中国市場に先進的な燃料電池ソリューションをもたらし、中国の顧客に先進的で競争力のある燃料電池システムを提供する」。ボッシュパワートレイン中国区総裁の王偉良氏は調印式で、「内燃機関技術のほか、燃料電池もボッシュパワートレイン製品ポートフォリオのコア技術の一つだ。われわれは中国自動車産業のモデルチェンジとグレードアップを積極的に支援し、将来のゼロエミッション交通の実現を支援したい」と述べた。

 中国汽車工程学会が最新に発表した「省エネ・新エネ自動車技術ロードマップ2.0」によると、2030-2035年の間に、燃料電池自動車の保有台数は100万台に達すると同時に、商用車分野の燃料電池自動車は普及・応用段階に入る。ボッシュは長期的に水素エネルギー市場の未来を見据え、投資を続けてきた。ボッシュは現在、水素燃料電池の開発研究センターを(江蘇省)無錫市に設立しており、2021年までに燃料電池製品の小ロット生産を実現する計画だ。また、ボッシュはスウェーデンのPowercell社と燃料電池のコア部品であるスタックの開発で協力している。両社は市場ニーズに適応したスタックの研究開発に力を入れ、その生産と製造を推進し、低コストで高性能な燃料電池スタックソリューションを発表することを目指している。


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