百度が発表した中国版ChatGPTに、各社が関心を示す

米国の人工知能研究所OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット「ChatGPT」が、中国国内で大いに注目されている。ChatGPTがヒットしてから、中国国内のインターネット大手も類似製品を展開するようになった。2月7日、百度は正式にERNIE Bot(アーニーボット、中国語名=文心一言)プロジェクトを発表し、その後、2月22日の決算報告書で百度の舵取りを務める李彦宏氏は、多くの主流業務をERNIE Botと統合する計画を明らかにした。

ERNIE Botの開発プロジェクトは、百度が2019年に開発したERNIEモデルを基に開発されたChatGPTに類似したチャットボットである。詩や論文を生成したり、文章を使って自動的に画像を生成したりすることが可能になったという。

Google検索エンジンと同じように、ChatGPTは中国では使用が認められないため、ChatGPTの代替品としてのERNIE Botに対して、多くの自動車メーカーが提携する意欲を示している。

公開情報によると、2月末までに、東風汽車傘下のハイエンドEVブランドYoyah(嵐図)、新勢力のAiways(愛馳)および伝統メーカーの紅旗、長城、吉利、長安などは、百度ERNIE Botと提携を結んでおり、ERNIE Botの人口智能技術に接続することにより、スマートコックピットAIソリューションとサービスを構築する。

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