中国初のバイワイヤシャーシ標準が発表

昨年年12月30日、SAE(中国自動車工程学会)が音頭をとり、百度ApolloとSAE傘下のCICV(国汽智聯)が中心となって、同済大学、北京理工大学、バイワイヤ開発企業のNASN、シェフラー中国、亜太機電、LCE(聯創電子)、PATAC(Pan Asia Technical Automotive Center)、Bethel Automotive Safety Systems、BYD、上海匯衆、北汽、車和家、湘江智能など複数の大学、サプライヤー、完成車メーカー、検査機関が共同で起草した「自動運転乗用車のワイヤ制御シャシー性能要求及び試験方法」と称する団体標準が発表された。

バイ・ワイヤとは、アクセルやブレーキ、ステアリング操作などの入力情報を機械的、物理的に伝達していたものを、電気で伝達する方式である。今回の標準は、アクセル、ブレーキ、ステアリングの3つに関するものである。

自動運転のアクチュエーターとしてのバイワイヤの性能の良し悪しは、自動運転の効果と安全性にも直接影響するが、今まで、シャシーの作りはブランドや車種によって異なり、自動運転システムの量産過程では、異なる車種に適合するように開発を行う必要があり、コスト増や安全リスクの増加を招く。

今回の標準は、ハイレベルな自動運転を実現するために、バイワイヤはどのような性能要求を満たすべきかを示す団体標準となる。

ちなみに中国の標準法では標準を国家標準、業界標準、地方標準、団体標準、企業標準の5つに分けられている。

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