NIO、情報漏えいで脅迫を受ける

ベンチャー系自動車新勢力のNIOは12月20日、声明を発表し、2022年12月11日、NIOの内部データを保有していると主張する外部からのメールを受け取り、データを流出させてやると脅かして225万ドル相当のビットコインを要求したと明らかにした。

同日夜、NIOの創業者である李斌氏はNIOの公式アカウントで、「ユーザーの情報安全を守るのは私たちの責任であり、私たちはそれを怠った。皆さんに深くおわびする」と謝罪したうえ、今回の事件がユーザーにもたらした損失に対して責任を負う。関係部門と協力して今回の事件を深く調査し、今回の事件に関するデータを盗んだり売買したりした違法犯罪行為を最後まで追及していきたいと表明した。

過去、インターネット上で暴露されたスマートカーの情報セキュリティ問題は少なくなかったが、多くはもみ消しされて、大きな騒ぎに発展しなかった。対して、自動車メーカーとして自ら情報漏えいに遭ったことを認めたのは、NIOが始めてである。

ガソリン車の時代には、自動車が収集、アップロードするデータが少なく、情報漏えいのリスクは低かった。しかし、スマートカーには数多くのセンサー、カメラ、スマートナビゲーションシステム、音声対話システムが搭載されており、ユーザーデータ漏洩のリスクがガソリン車に比べてはるかに高くなった。

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