BYD、海外進出加速

ここ2年間、BYDの海外市場進出の勢いはすさまじく、すでに欧州と東南アジアの複数の国で現地ディーラーと提携している。現地生産については、タイでBYDは100%出資で初の海外の乗用車工場を建設し、最近、土地収用、工場建設に関する協定を締結した。

BYDのタイ工場は2024年に操業を開始する予定で、年産能力は約15万台で、製品はタイ本土市場に投入すると同時に周辺のASEAN諸国やその他の市場にも輸出する予定である。

BYDが狙うもう一つの市場はインドである。最近BYDはインドのニューデリーでブランド発表会を開き、インドの乗用車市場に参入することを発表した。最初に投入するのは、BYD「元Plus」をベースとした「ATTO 3」というモデルである。

BYDは、2007年にインドに支社を設立した。インドでも事業は主に太陽電池パネル、電池エネルギー貯蔵、電動商用車、フォークリストなどであり、販売拠点は、バンガロール、ラジャゴッド、ニューデリー、ハイデラバード、ゴア、コーチンなどの多くの都市をカバーしている。BYDはこれまでにインドの21都市に24カ所のディーラーショールームを展開しており、2023年までに53カ所にする計画である。今後、BYDは、乗用車のインド市場への参入もこれらの販売ネットワークを有効に利用すると思われる。

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