BYD、5万台の唐DM追加リコール、電池パックトレーに浸水のリスク

 市場監督管理総局によると、BYDはこのほど、2021年4月5日から2022年4月18日に生産された唐DMの電気自動車の一部、計52928台を2022年7月29日からリコールすることを決定した。

 今回のリコールは、2022年4月29日に発表された「BYD唐DM電気自動車の一部をリコール」というリコールキャンペーンの追加リコールに該当する。

 リコールの原因は、一部の車両のバッテリーパックトレーに水が入るリスクがあり、高圧システムの放電を引き起こす可能性があり、安全上のリスクがあるためである。

 BYD以外に、BMWの中国現地合弁メーカーの「華晨BMW」も発火の恐れがあるとして、5シリーズと7シリーズのプラグインハイブリッド(PHEV) 5万台超をリコールする計画を「国家市場監督管理総局」に届け出たと報じられた。リコールは2022年9月9日から実施される。

 最近、中国国内では新エネ車の発火事故が多発し、世間から厳しい目が向けられ始めている。

 国家市場監督管理総局が発表したリコール情報によると、今年7月、中国国内の自動車メーカー14社、42車種がリコール登録を行い、対象車両は38.61万台に達し、6月より66%増加した。うち新エネルギー車のリコール台数は11.24万台に達し、全体の約3割(29.12%)を占めている。

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