BYDの電動バスがドイツに進出、商用車の電動化でヨーロッパ市場を開拓

BYDはこのほど、ドイツの公共交通機関であるBogestra(Bochum-Gelsenkirchener Stra)とHCR(StraBenbahn Herne-Castrop-Rauxel)から合計22台の12メートル電動バスを受注したと発表した。第1回目の受注は約1000万ユーロで2020年夏に納車する予定で、独ボッフム市354号線、ゲルゼンキルフン市380号線、およびヘイン地区の運営に投入し、独ルアー地域の環境保全に寄与する。

これはBYDがドイツの商用車市場に参入していることを意味する。

ボッフム市のThomas Eiskirch市長は「ボッフムのWeitmarからRiemkeまでのゼロエミッションバス路線は、環境保全への重要な一歩であると同時に、事業者が約束を守り、持続可能な発展ため、地域に責任を担ってきたことを証明した」と述べた。

今回、BYDの大型電動バスを投入したら、Bogestraの公共バスチームは10%の電動化を実現することになる。

業界内では、ドイツが百二十年以上の自動車工業歴史を持っているのに、現地企業の商用車の電動化が進まず、多くの国際協力のチャンスを逃しているとみられている。今やドイツの公共交通業者も中国の電動バスメーカーにシフトし始めており、ドイツの自動車メーカーが純電気商用車に参入するハードルはますます高くなりそうだ。

欧州市場は現在、BYD、宇通中車(CRRC)南京金龍(Skywell)海格(Chariot)などのブランドの電動バスが進出している。これまでのところ、BYDによると、欧州では800台以上のBYD製電動バスが導入されており、電動バス市場のシェアは20%を超え、トップとなっている。このうち、英ロンドンでの同社のシェアは80%を超え、ロンドンの電動バスの注文をほぼすべて独占している。

欧州の商用車ブランドとしてベンツやボルボはあるが、電動化の進捗が遅れている。これに対して、中国メーカーが商用車の電動化戦略を導入したのは欧州より5年も早く、これまでに蓄積した技術と商業化の経験は、中国メーカーにとって世界の商用車市場に進出する絶好のチャンスとなっている。


参考記事:https://36kr.com/p/5249670

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