地場メーカーChreyの米国進出計画は頓挫、米中関係悪化が主因

地場メーカーのChrey(奇瑞汽車)の米国進出計画は頓挫した。同社パートナーである米カリフォルニア州の自動車ディーラーHAAH Automotive(以下「HAAH」)が7月19日に破産申請したことが明らかになった。

HAAH 社CEOのDuke Hale氏は、緊迫した米中関係が潜在的な投資家を驚かせたため、同社は中国から車両を輸入し、米国のネットワークを通じて車両を販売する計画を断念することを決めたと述べた。一方、Chreyの内部関係者は、米国への進出計画が棚上げになっていることも確認している。

HAAH社がChreyとの提携を打ち切り、破産申請したのは、米中貿易摩擦や自動車の完成車や部品への輸入関税がバイデン大統領の当選によって改善されなかったこと、それに基づく米国の投資家の中国事業に対する反応の冷ややかさがHAAH社のキャッシュフローに問題を生じさせたことなどが主な理由であり、また中国通貨の為替レートが上昇すると予想されることも影響要因の一つになると分析されている。

Chreyは、地方国有メーカーであり、2020年の販売台数は約60万台で、地場ブランドランキング上位6位である。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101116413.html

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