フォードはLKCO傘下のEMGを自動運転高精度地図サプライヤーに選定

 LKCO(籮筐技術)はこのほど、同社子会社のEMG(易図通科技)が、フォード中国の自動運転高精度地図サプライヤーに選ばれたと発表した。

 LKCOは世界をリードする時空間ビッグデータテック企業の一つで、中国のモビリティサービス領域においてはトップレベルの会社だといわれている。2019年にLKCOは、EMGを傘下に収めた。

 EMGは、中国三大地図メーカーの一つで、中国のプレインストール車載ナビゲーション市場で25%のシェアを占めている。

 調べによると、フォードの自動運転量産プロジェクト名はConnected Blue Zone(略称「CBZ」)で、自動運転L2.5+クラスに属し、高速道路での自動運転が可能な技術として、Kuga、Edge、Mondeoなどの複数モデルに搭載されると同時に、この事業はフォードが中国で量産する初の自動運転事業でもある。フォードは2021年に自動運転車を市場投入する予定だ。

 EMGの役割は、CBZに高精度地図サービスを提供することだ。対価としてその技術やサービスを利用する車から料金を徴収するという。

 またEMGはOTA技術を利用してオンラインで増分データの更新を行い、道路の変化状況を適時に反映することができ、自動運転車のACC(Adaptive Cruise Control)システム、CBZ車線維持支援システム、ドライバーの注意力維持支援システムなどの機能に有力なサポートを提供し、ユーザーが高速道路で運転する際に両手を放すことも可能にした。

 一方、フォードは、これまでに百度と共同で開発した新型車載インフォテインメントシステム「SYNC+」を持っている。百度地図の車載版も同様にビッグデータエンジンと車両をサポートするADAS機能を有するだけではなく、コネクテッドシステムと自動運転システムのApolloによる強力なサポートをうけている。したがってフォードはこの2大地図メーカーとの関係はいったいどこに向かうのか、もう少し様子を見ていかなければならない。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202002/14I70156508C601.shtml 

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