BAIC、初の水素内燃機点火に成功

BAIC(北汽)によると、同社初の水素内燃機が北京工業大学の内燃機関試験室で点火に成功した。

BAICによると、同プロジェクトはBAICの開発機関である北汽研究院と北京工業大学が共同で行っているもので、受賞した1.5T国産エンジンを改造し、水素燃料に適応するノズルとガイド、水素専用ターボチャージャー、水素専用オイル、耐摩耗や耐酸素性のバルブと弁座などの重要技術を採用しており、その試作機の初点火後の熱効率は43%を超え、最適化後は45%に達し、今後の水素燃料内燃機関の基礎を固めた。

中国国内では、水素内燃機の開発に取り込んでいるのは、BAICだけではない。これまで一汽傘下の商用車ブランド「解放」、ディーゼルエンジン大手のWeichai、玉柴発動機なども水素内燃機エンジンの開発を進めている。ただしBAICは水素内燃機の点火に成功した初の乗用車メーカーとして、今回の出来事は、EV一辺倒の中国の乗用車産業にとって大きな変化と言えよう。

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