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広汽AIONとDiDi、Robotaxiの共同開発で提携

 広汽艾安新能源汽車有限公司(以下は「広汽AION」)は5月17日、DiDi傘下の自動運転会社と戦略的提携を行い、本格的に量産級完全無人運転車を共同で開発すると発表した。

 現在、L2クラスの自動運転機能を搭載した車種はすでに商業化され始めている。関連統計データによると、2020年末時点で、国内L2クラス自動運転新車の搭載率は約15%に達している。広汽AIONを含む一部の自動車メーカーは、特定の場面でのL3クラスの自動運転テスト検証と量産車の開発を加速している。

 高度自動運転の量産実用化では、広汽AION は、2020年に「高精度地図+高精度レーダー+スマートカメラ」の3つの感知技術を融合したADiGO3.0を搭載したAION LXを発売しており、同システムのサポートにより、AION LXは0~120km/hの全速域でL3クラスの自動運転を実現し、両手両足を解放することができるという。計画によると、広汽AIONは2022年に自動運転システムADiGO 4.0を搭載したL4量産モデルの実用化を実現する。

 注目すべきは、最近、ある投資家が広汽側に「AIONブランドの電気自動車は将来的にファーウェイの販売チャンネルに入るのか」と質問したことに対して、同社はファーウェイと共同でL4級自動運転車を開発し、2024年に量産すると答えたことである。これは、高度自動運転の開発と実用化において、DiDiは広汽の唯一の提携パートナーではないことを意味する。

 DiDiの自動運転会社と提携する理由については、業界関係者によると、多くの自動運転企業のうち、DiDiの自動運転会社は、自動運転とオンライン配車を直接結びつけた明確な目標を打ち出しているためである。

 自動運転タクシー(=Robotaxi)の試験運営により、自動運転のコンセプトが徐々に消費者に理解されつつあり、消費者が自動運転のために代金を支払うよう促すことができる。Robotaxiの運営は、L4クラスの自動運転の実用化を加速させると業界関係者が分析している。

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