吉利、世界初のメタノール・電気ハイブリッド乗用車を量産へ

 地場メーカーの吉利は6月22日、メタノール・電気ハイブリッド乗用車をラインオフし、量産を開始した。今回ラインオフした車両は、吉利傘下のEmgrandブランド第四世代の新車で、熱効率が41.5%に達する次世代1.8Lメタノール・電気ハイブリッド専用エンジンを搭載した世界初のメタノール・電気ハイブリッド乗用車である。40%の省エネ率を誇り、百キロのメタノール消費量はわずか9.2Lで、その1キロ当たりの移動コストに換算すると0.3元弱になるという。

 メタノールエンジン開発には、いくつかの技術的な壁を乗り越えなければならない。例えば、低温下のコールドスタート、耐メタノール材料、専用オイル、専用添加剤、排出制御、電子制御燃料噴射システム、メタノールエンジン部品の耐アルコール性、耐久性能などは、業界の難題である。

 吉利はメタノール自動車の開発を始めたのは2005年である。17年間をかけて吉利は、コア技術の特許を200件余り取得し、メタノール燃料を使用した商用車と乗用車を計20数種類開発し、全国で3万台近くを発売し、累計走行距離は100億キロ近くに達している。

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