吉利、ロンドンタクシーTXモデルを導入し、モビリティサービスの差別化を狙う

吉利汽車傘下のオンライン配車事業「曹操出行」の創設者の劉金良総裁は、10月26日の世界未来モビリティ大会で、同社は、バッテリー交換可能なネット配車専用モデルを発表し、普通の自家用車とは異なる車内スペース設計を採用し、モビリティサービスの体験を改善すると述べた。

吉利汽車によると、上述新型ネット配車専用モデルが吉利傘下の英ロンドンタクシーTX(注)であることを明らかにした。TXタクシーは吉利傘下のロンドン電気自動車(LEVC)の主力商用車種で、後部座席に最大6人が乗車できるバリアフリースロープを搭載している。

「曹操出行」がロンドンタクシーTXモデルを導入することは、吉利がライドシェアサービスの面で再び力を入れたことを意味している。すでに5月には、吉利とダイムラー傘下のモビリティ会社であるDaimler Mobility Services GmbHが50%ずつ出資して合弁会社の蔚星科技有限公司を設立している。蔚星科技の位置づけは、ハイエンド専用車モビリティサービスで、ベンツを含む高級車ブランドの車両を使用する予定だ。

道路にとどまらず、吉利はモビリティサービスを空路まで拡大しようとしている。10月22日、シンガポールで開催された世界スマート交通大会で、ドイツのスタートアップ企業のVolocopterが初の空飛ぶタクシーの有人飛行に成功した。この会社のCラウンド融資に、吉利とダイムラーが共同出資し、計5000万ユーロを投じた。

吉利は、Volocopterと中国で合弁会社を設立し、都市間空中移動ソリューションを提供し、またVolocopter製品の中国での生産と普及を担当すると表明した。

注:吉利汽車は、2012年に経営破綻した英マンガニーズ・ブロンズ社を救済し、ロンドン名物の黒塗りタクシー「ブラックキャブ」の継続生産と開発を引き受けている。


参考記事:https://36kr.com/p/5260412

4092