GMは第3世代電気自動車プラットフォームを中国に導入へ

 6月3日、新たに就任したゼネラル・モーターズ(以下GM)のグローバル執行副総裁で、GM中国総裁の柏暦(Julian Blissett)氏は、第一財経の記者のインタビューに応じた際、GMの第3世代電気自動車プラットフォーム(BEV3)が中国市場に導入されることを明らかにした。「今後、中国での電気自動車のコア部品(バッテリーや駆動システムを含む)は中国で製造され、輸入に頼らない」と述べた。また、GMは中国本土のサプライヤーと緊密に提携を進めており、自分はCATLを見学したことがあり、今後の可能性としてはCATLと提携し、コストとコンプライアンスのリスクを低減すると語った。

 グローバルビジネスを整理して合理化することで、GMは電動化と自動化の分野への投資を拡大している。今年3月、GMがEV weekを初開催し、電動化分野での一連の技術や戦略配置を披露した。今後5年間で、GMは電気自動車と自動運転車のプロジェクトに200億ドルを投資する。「これは前例のない投資だ」とし、GM CEOのメアリー・バーラ(Mary Barra)氏は、GMの目標は「あらゆる犠牲を払って」すべての人に電気自動車を運転させることだと述べ、また将来的にGMは全世界のリソースの50%以上を電動化プロジェクトに投入すると付け加えた。

 新コロナウイルス感染拡大の影響で、GMは1-4カ月間の中国での販売台数も減少した。ただ、GMは中国市場での将来に向けた投資はこの影響を受けないとしている。過去数カ月間、疫病の発生状況は自動車市場と経済に一定の影響を与えていたが、中国での電子商取引の普及率は他の国より高いため、GMは疫病の発生状況の下でオンライン業務を積極的に展開し、消費者とアクセスしており、市場はすでに回復の兆しを見せている。また、中国政府が打ち出した一連の消費刺激政策が自動車市場を支えている。「アフターコロナで、市場にはまだ成長のチャンスがあり、我々の短期的な目標は市場で相応のシェアを維持することだ」と柏暦総裁は自信を示したうえ、GMが世界で中国市場と米国市場にさらに焦点を当て、今後中国市場に投入する新車は中国本土の消費者のニーズと使用習慣にさらに合わせることになると述べた。


参考記事:https://www.yicai.com/news/100654883.html

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