長城汽車とBMWとの電気自動車合弁プロジェクトが承認される

 長城汽車は22日夜、同社とBMWが共同で投資した「光束汽車」(Spotlight Automotive Ltd.)の生産拠点が江蘇省発展改革委員会の承認を受け、投資総額が約51億元に達したと発表した。着工時期は2020年、完成時期は2022年の予定。

 発表によると、合弁会社の生産拠点は江蘇省蘇州市張家港市にあり、年産16万台の輸出向けガソリン乗用車の製造と電気自動車の研究開発を行う。また、光束汽車の生産拠点の建設期間は24カ月で、敷地面積は約930アール、新築建築面積は約27万47000平方メートル、生産設備と検査設備は約460台。 電気自動車の研究開発試作部分には、技術ビルなどの研究開発用住宅、安全で環境に配慮した次世代スマートEVの研究開発が含まれる。

 長城汽車によると、今回の合弁プロジェクトの承認は、輸出向けガソリン車の製造と電気自動車の研究開発に限定され、電気自動車の生産販売を行う前に、別途電気自動車事業の承認を得る必要がある。

 従来の計画によると、光束汽車の初モデルは航続距離500km以上のEVコンパクトSUVで、21年に生産を開始し、2つ目はMINIのEV版となる。しかし公告では、「事業の完成予定時期は2022年」とし、このため、初の自動車の生産開始時期は遅れる可能性がある。長城汽車とBMWとの合弁事業が成立してからまだ2年も経っていないが、プロセス審査、資本投資、チーム構築、製品開発などの面でまだ長い道のりが残されている。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/104218

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