華人運通は初の量産車「高合HiPhi 1」を発表し、世界のハイエンド市場を指す

スタートアップ自動車メーカーの華人運通(Human horizons)は北京時間7月31日、「スマートカー次世代製品発表会」を開催した。これはスタートアップ自動車メーカーのうち、最後の新ブランド発表会となる可能性がある。

昨年10月の発表会では新しい言葉が相次いで出されたのに対し、今回の発表会ではかなり控えめな表現になったが、今回発表された新ブランド「高合HiPhi」初のスーパーSUV「高合HiPhi 1」を目にした時は、見た目からして賈躍亭氏の量産が難航しているFF 91と同じオーラが発しており、「目からうろこ」が落ちなかった。

もしかしたら、これは未来のスマートカーのあるべき姿なのかもしれないが、多くのプロからすれば、高合HiPhi 1はFF 91と双子の兄弟で、同じデザインチームの作品なのかもしれない。似たようなものだが、FF 91と時代が違う。

公式発表によると、同社は率先して全方位的に車、道、都市のインフラ協調能力を引き上げ、全車両に500以上のセンサーを配置し、初めて5G+V2X通信ネットワークを標準装備し、車と車、車とインフラ、車とネットワーク、車と人の高速相互接続を実現している。

明らかに、高合HiPhi 1の道路、都市への接続能力は、昨年10月に華人運通が打ち出した「スマート自動車、スマート交通、スマートシティ」のコンセプトを踏襲しており、5G+V2X通信ネットワークを標準装備というのも、現在よく使われている流行り言葉だ。

高合HiPhi 1は、HOA(Human Oriented Architecture)という世界初のオープン電子電気アーキテクチャー、6つのコンピューティングプラットフォームを構成したスーパーブレーンフレームワーク、および最大1 Gbpsの高速車内イーサネットを搭載している。

このような強力なハードウエアを持ち、高合HiPhi 1が強力なデータ分析エンジンを持ち、クラウドの計算能力に合わせて、車に思考を覚えさせ、豊かなシーンを作り出すことができるという。 次のPPTのキーワードから、本物のスマートカーに関する同社の考え方を窺える。

1、都市のノード、より広い世界をつなぐ(車はシームレスにインターネットに接続し、IoTやエネルギーネットワーク、未来都市の1つのノードになる)
2、オープンプラットフォーム、より豊かなシーンを創造(ユーザーはデベロッパーになって、スマートカーのポテンシャルを探り、新しいシーンを開発し、新しい体験を得ることもできる)
3、持続的な学習、より高次元の知能化を実現(ドライバーのニーズとシステムの走り方を学び、理解することで、車はどんどんステップアップし、さらに自主的にデータを分析し、ニーズを予測し、自ら進化し、ドライバーにより良い体験をもたらすことができる)

これら3つの特徴を備えた車なら、本当のスマートカーになると華人運通創業者の丁磊氏は説明しているが、本当にこれが実現できるのなら、単なるスマートカーの範疇を超え、「類人カー」になるだろう。

この発表会を見て、去年10月の発表会と比べて、時は流れたが、多くのスタートアップ自動車メーカーはすでに債務超過、人員削減、倒産寸前の崖ぶちに立たされており、正常に運営されているのは10社を超えていないかもしれない。華人運通の発表会は、中国のスタートアップ自動車メーカーにとって最後の新ブランド発表会となるかもしれない。

ところで、高合HiPhi 1は2020年後半に量産し、2021年に納品すると計画されているが、実現できるかどうかについては、50対50の確率としか言えない。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/96087

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