理想汽車、生産・開発能力の増強に急ぐ

ベンチャー系自動車新勢力の理想汽車は、6月14日に北京市中関村順義園で自動車産業パーク第2期プロジェクトの着工、定礎式を行った。同プロジェクトの投資総額は約13億元、総敷地面積は5.86万平方メートルで、2023年末に竣工する予定である。

ベンチャー系自動車新勢力の中で理想汽車は比較的にパフォーマンスが良いメーカーである。2022年5月の理想汽車の販売台数は、前年比165.9%増の1.1万台を販売し、「理想ONE」という単一モデルで累計17.1万台の実績を達成し、NIO、Xpengと並んで「新勢力ビッグスリー」の地位を固めつつある。

理想汽車は今後の発展に向けて生産能力の拡大と研究開発能力の増強に急いでいる。2020年11月、理想汽車本部は中関村順義園に設立した。理想汽車「北京グリーンスマート製造拠点」は2021年10月、順義区で着工した。「北京グリーンスマート製造拠点」の産業研究開発センターとして自動車産業パーク第2期もこれに合わせて設立された。

プロジェクトの完成後、同社の研究開発・設計、コア基礎部品、自動運転、人工知能(AI)、ビッグデータなどの分野での相乗効果が期待される。

北京市順義区は現在、北京現代、北汽ベンツ新能源、北汽越野車(オフロード車)、理想汽車北京グリーンスマート製造拠点、特殊車両メーカーの「京環装備」の5つの完成車メーカーを擁している、またBMW中国研究開発センター、北汽研究院、理想汽車研究開発本部、北京理工大学を母体とする「理工華創電動車両工程技術センター」など9つの研究開発、設計企業があり、全区の部品メーカーは150社に達している。

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