NIO、自動運転チーム再編、元Momenta研究開発総監の任少卿氏が加入

このほど、複数の関連情報によると、NIO(蔚来汽車)の北米自動運転部門を担当する副社長のJamie Carlson氏は今年6月に同社を退社しており、もともと務めていたアップルに戻り、Special Projects Groupに加入している。アップルの自動車事業進出に関する「タイタン計画」(Project Titan)も、このプロジェクトチームから出たものだという。これに先立ち、Jamie Carlson氏は2016年10月にアップルを離れ、NIO北米研究開発センターに転職した。したがって、今回のアップル復帰は「二進宮」(注)と見ることができる。

また、Jamie Carlson氏の退去は、NIOが自動運転の研究開発の重点を中国国内に移したいというシグナルと見ることもでき、その後継者も最近浮上している。元Momenta研究開発総監の任少卿氏はすでにNIOに入社し、副総裁補佐を務めている。

公開資料によると、任少卿氏はMomentaの研究開発ディレクターを務め、中国科学技術大学とマイクロソフトアジア研究院の共同育成博士クラスを卒業し、物体検出に適した効率的なフレームワークFaster RCNNと画像認識アルゴリズムResNetを研究している。後者の関連論文は2016年にコンピュータビジョン分野のトップ会議CVPRのBest Paper Awardを受賞した。このほか、任少卿氏は2018年にForbes 30 Under 30 Asiaにも選ばれた。

注:伝統劇の演目の名。明の穆宗の死後,皇后李艶妃の一族が権力をほしいままにしたので2人の忠臣が2度宮中に参内して皇后をいさめたことから)離れた有能者が再び元の組織に戻ることを喩える。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202008/15I70205826C109.shtml

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