NIO、エントリー市場向け新ブランドを計画中

 経済誌「第一財経」の記者が入手した情報によると、NIO(蔚来)は新たなブランドの発売を計画しており、その位置づけはNIOブランドより低く、内部ではサブブランドと呼ばれている。

 NIO側に確認を求めたところ、NIOは「現時点では何の情報も明らかにしていない」と述べたが、先日NIOが対外的に発表した来年発売予定の新製品「Gemini」は、NIOブランドを踏襲し、ハイエンドの位置づけを維持することが確認された。

 「現在、NIOと競争している伝統的なハイエンドブランドはいずれも異なるサイズでハイグレードからローグレードへ製品ラインナップを展開する方式を採用している」。2020 NIO DayでNIOの創設者の李斌CEOは記者の取材に応じた際、2022年第1四半期に発売するeT7はBMWの5系と対応しており、今後3系と対応する製品を発売することも、NIOのハイグレードからローグレードへの製品展開方式に合致すると述べた。

 しかし、NIOがエントリー市場に進出する可能性がないわけではない。李斌氏はこれに先立ち、投資家の電話会議で、「NIOもエントリー市場に進出する可能性があるが、この大衆化路線はNIOブランドが進出するのではなく、NIO傘下の新ブランドが担当する」と述べた。

 現在、BBA(BMW、ベンツ、アウディ)の高級車ブランド3社の中国市場での年間販売台数はすでに80万台前後の規模に達している。BBA 3社が中国市場で急速な成長を遂げたのは、現地化後、エントリーモデルがより多くのユーザーを引きつけたことによるところが大きい。NIOにとって、新ブランドを打ち出してエントリー市場を狙ったのも、このような理由によるものかもしれない。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101079142.html

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