NIO、ノルウェー進出戦略を発表

 NIOは5月6日、ノルウェー進出戦略を発表した。これはNIOが中国以外の市場に参入する第一歩である。計画によると、今年9月にNIOはノルウェーで初のSUVタイプEVモデルでフラグシップモデルの「新型ES8」の販売を開始する。フラッグシップセダンET7は来年、ノルウェー市場に投入し、ノルウェーで車、サービス、デジタル化ライフスタイルで構成されたビジネスシステムを構築し、車を起点とするコミュニティを構築する。

 NIO創業者、CEOの李斌氏は、「NIOは設立当初からグローバルブランドを目指し、全世界のユーザーに良い製品とサービスを提供することに力を入れてきた。ノルウェーを中国以外の最初の市場に選んだのは、ノルウェーが電気自動車に最も友好的な国であるだけでなく、環境保護を愛し、革新を追求するノルウェーの文化とNIOのビジョンに多くの共通点があるからだ」と述べた。

 実際、NIOはノルウェーと縁を結んで久しい。2018年10月、NIOはノルウェー電気自動車協会と戦略的提携に合意した。ノルウェー政府のグローバル年金基金も蔚来の初期投資家の一人である。

 ノルウェー以外に、NIOは来年、欧州5カ国に進出すると計画である。

 実は、NIOに先駆けてノルウェーに進出した中国のEVベンチャーは小鵬汽車である。

 2020年12月、小鵬汽車は、ノルウェー市場に初めて輸出した小鵬G3 100台が、ノルウェー28都市のユーザーに販売されたと発表した。公式データによると、2021年2月時点で、小鵬汽車はノルウェー市場にG3iを累計309台販売している。

 多くの中国メーカーもノルウェー市場に目をつけている。2020年6月7日、上汽グループ傘下の上汽大通は、MAXUS EV30を328台ノルウェーに輸出したと発表した。ほぼ同時に、BYDはノルウェーのディーラーRSAと提携し、傘下の唐EVをノルウェー市場に投入した。

 EVベンチャーを含む新興自動車メーカーにとって、欧州に進出することで資本市場に想像の世界を膨らませている。市場関係者は、ベンチャー企業の海外進出は、株価やブランドプレミアムなど、車を売る以外の見返りも考えていると見ている。

 しかし、欧州における中国の自動車ブランドは、知名度と評判でいずれも高くない。「多くの海外ユーザーは中国ブランドが誰であるか全く見分けがつかず、彼らは(これらのブランドが)中国から来たことを大まかに知っているだけである」とある外資系メーカーの役員は、同質化の罠から抜け出すことができなければ、中国の自動車ブランドは欧州市場で「内部競争の渦」に陥るだろうと述べた。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/146157

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