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NIO、車載チップ不足で5日間生産停止

 NIO(蔚来)は3月26日、第1四半期の販売台数見通しを1万9500台に下方修正すると発表した。これまで第1四半期の販売台数は2万台から2万500台との見通しだった。注目すべきは、今年1-2月、NIOは累計12803台の新車を販売しており、下方修正後の1万9500台の見通しから推測すると、2021年3月にNIOは約6697台の新車を販売済みで、当初見通しより500-1000台少ない。

 下方修正の原因については車載チップ不足の影響によると報じられている。NIOは5営業日の臨時生産停止を決定した。これにより、NIOは、中国で初めてチップ不足のため生産停止を余儀なくされた自動車スタートアップ企業となった。チップ不足が続くと、これまでの第2四半期の見通しを維持することも困難になる。

 一部のメディアによると、3月以降、ボルボ、ホンダ、日産、ヒュンダイ及びGM、フォードなど多くの自動車メーカーが相次いで減産、生産停止計画を発表した。これまでチップを備蓄するシステムがり、メディアから「世界的に車載チップ不足も、トヨタは除く」と揶揄されたトヨタも、今月、チェコにある小型車工場の生産を2周間停止すると発表した。同様に今月、フォルクスワーゲングループは、今年1~2ヶ月のチップ不足により、フォルクスワーゲンが世界で10万台の減産を行ったことを明らかにした。

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