SAIC、ソフトウェア開発センターを設立

上海汽車集団(以下はSAIC)ソフトウェア開発センターはこのほど、その名称を「零束」(Z-ONE)と正式に発表した。

SAICは今年3月にソフトウェア開発センターの建設を開始し、4月にはソフトウェア人材を公開募集し、電子システムとソフトウェア開発人材を1000人規模に拡充する計画だ。

現在、テスラ、NIO、理想汽車などを代表とする自動車メーカー及びボッシュグループを代表とする部品メーカーはいずれもソフトウェア技術で莫大の資金を投入しており、ソフトウェアの力でその製品の知能化と競争力の向上を図ろうとしている。ソフトウェア開発のコア技術を掌握することは、伝統的な自動車メーカーが激しく変革している業界の中で常に競争力を持つ鍵となり、ソフトウェア開発システムを自ら構築することは、伝統的な自動車メーカーにとって当面の重要課題の1つとなっている。

2019年、フォルクスワーゲンはグループのソフトウェア部門Car.Softwareを2020年に独立事業部門として運営すると発表し、今後人員規模を1万人に拡充する計画だ。

2020年、ダイムラー・ベンツは自動車のOSを自社開発すると発表した。

2020年、長城汽車は企業デジタル化センターと製品デジタル化センターを設立し、グループの組織管理と業務プロセスのデジタル化を推進している。

2020年、長安汽車グローバルソフトウェアセンターは重慶市に設立され、OSや自動運転、コネクテッドなどのスマート化技術を開発するために、ソフトウェア開発システムを構築している。

SAICがこの時でソフトウェア開発センターの「零束」を発表したのは、業界のトレンドに順応し、ブランドイメージの知能化戦略の一環として自身の実力を高めるために踏み出した一歩だ。


記事url:http://www.cheyun.com/content/36017

1739