SAIC（上海汽車集団）は10月29日、飛凡汽車科技有限公司（以下「飛凡汽車」）の設立に投資し、SAIC傘下の新設ハイエンドブランド「R」を独立させ、飛凡汽車がアセットライトで市場化運営すると発表しました。
飛凡汽車の登録資本金は70億元で、そのうちSAICは95%にあたる66.5億元を出資します。SAICは、飛凡汽車を「ユーザー指向のデータ駆動型テクノロジー企業」と位置づけ、独立した運営と損益の自己負担を実現し、同社の革新的なモデルチェンジ発展の新たなエンジンになることを目指しています。
飛凡汽車が設立される前に、SAICはアリババと共同で「智己汽車（IM MOTOR）」というもう一つのブランドを設立しました。両ブランドの位置づけについては、飛凡汽車はRブランドを運営し、20万元から40万元のミドル・ハイエンド・スマートカーを主力製品としますが、智己汽車は40万元以上のスマートカーを主力製品とします。
上汽Rブランドはすでに純電気SUV「ES33」を発表しています。ES33はLuminarレーザーレーダーソリューションを採用し、ZFフリードリヒスハーフェンのPREMIUM 4D画像レーダーを搭載し、NVIDIAの超強力チップであるNVIDIA DRIVE AGX OrinTMを率先して搭載しています。同車種は上海臨港デジタル化工場で生産する計画で、2022年下半期に量産・発売される予定です。