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テスラ、コスト増で頻繁に値上げ

 メディアの報道によると、テスラは昨年末から今週までの約3カ月間で3回も価格を引き上げ、そのうち最近の5日間で2回も値上げを行いました。かつては特に元旦やメーデー、国慶節などの祝日に販売価格を調整するのが一般的でしたが、最近ではテスラは祝日に限らず、価格調整を行っています。

 海外メディアの分析によると、今年1月から2月にかけて、テスラの自動車生産コストが4.1%上昇しました。これにより、販売価格の引き上げが不可避となりました。全体的な原材料価格の高騰や、国際情勢の影響により、動力電池の重要な原材料であるニッケルの価格が大きく変動しており、ロンドン金属取引所のニッケル価格は一時的には10万ドル/トンに達しました。さらに、補助金の減少やダブルクレジット市場の低迷などもあり、電気自動車のコストが上昇しています。

 今年、中国国内でも新エネ車の価格上昇の動きが見られますが、実際に値上げに踏み切ったメーカーはまだ一部にとどまっています。しかし、他の自動車メーカーもバッテリーやチップのコスト変動が深刻化すれば、今後一斉に価格を引き上げる可能性も否定できません。

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