テスラ国産Model 3の販売価格が30万元以下に引き下げられ、新規参入メーカーに衝撃

テスラは3日、中国国産Model 3の本体価格を当日から35.6万元から32.4万元に引き下げると発表した。それに購置税(取得税)免除と2.5元の新エネルギー自動車補助金を加えると、国産Model 3の実際の購入価格は29.9万元となり、(ローンで購入する場合)頭金が最低4.5万元になる。

ただし(輸入車と異なって)国産Model 3は家庭用充電スタンドがおまけに付いていない。最新の販売方針によると、オプションとして8000千元の家庭用充電サービスパックがある。80メーターのケーブルと充電スタンド1台を設置するための基本工賃分が含まれており、ユーザーは車の購入前或いはその後にサービスを購入することができる。

さらに以前、工業情報化省、国家税務総局は「車両購置税免除の新エネルギー車種目録」(第29回)を発表し、国産テスラModel 3をリストに入っている。購置が税引き前の車両価格の10%を占めている。購置税の免除は、テスラの実勢価格をさらに下げたことを意味する。

ある自動車アナリストによると、中国国内市場ではテスラの国産化と値下げが、新規参入の自動車スタートアップ企業に与える衝撃が大きい。特にModel 3と競合するNIOにとってはかつてのコスパ優位性がなくなり、小鵬(Xpeng)や威馬(Weltmeister)などテスラとの価格差が大きいメーカーにもある程度の影響がある。

また、テスラが国産Model 3の価格を30万元以下に早く引き下げられたのは、テスラの中国工場における自動化率の向上とサプライチェーンの現地化によるところが大きい。テスラ2019事業年度第3四半期決算報告書では、中国産Model 3の生産ラインの建設コストは米国より約65%安いことが明らかになった。

現在納車する国産Model 3の国産化率は30%にとどまっているが、テスラ側によると、2020年年央までに国産化率は70%、年末には100%に達する見込みだ。

2020年後半から国産Model 3の価格がさらに20%程度引き下げられるのでは、とみるアナリストがいる。


参考記事:https://www.tmtpost.com/4224199.html

2222