テスラ、国産Model Y最高16万5100元値下げ

2021年の初日、中国の新エネルギー自動車市場を震撼させたニュースが発信された。それは、国産モデルYが正式に発売されたことと、「武道家精神に欠けている」テスラの無慈悲な値下げだ。

・国産Model Y長航続距離版の販売開始価格は33万9900元で、(公表価格より)14万8100元引き下げられた。
・国産Model Yハイスペック版の販売開始価格は(公表価格より)16万5100元減の36万9900元。

さらに重要なのは、数日前、テスラ中国の対外担当副総裁の陶琳氏が第一財経記者に、テスラの国産化率目標はほぼ達成されており、今後も値下げを続ける可能性は低く、むしろ値上げの可能性もあると述べたばかりだ。

国産とはいえ、この値下げのスピードと値下げ幅の大きさは、市場に衝撃を与え、テスラの「ニラ摘み取り」(注)と揶揄されている。ネットユーザーは、「1ヶ月前にModel Yを購入したばかりのあなた、おめでとう。今からもう1台購入すれば、平均購入コストは7万4000元減るぞ」とからかった。

実は昨年、業界内では国産Model Yの販売価格がある程度値下げされると予測されていた。

Model Yはテスラで最もよく売れているモデルModel 3のプラットフォームをベースに開発され、Model 3のSUV版と呼ばれ、サイズはModel 3より10%大きく、両者の共通部品は75%に達している。しかし、Model YはModel 3のほぼ2倍の価格で販売されている。

また、Model 3は昨年、予約販売を開始してから値下げを続けている。だから、国産版Model Yの値下げも予想外のことではない。

現在、国産Model Yはすでに発売されており、発売から10時間で10万台の予約をうけたとの噂もある。これは国内のスタートアップ自動車メーカーにとって少なからぬ挑戦となっており、特にNIOや理想汽車などのSUV競合車種にとって大きな脅威となるだろう。

注:ユーザーを「ニラ」と見なして一度摘み取ってもすぐ新しく伸びて来ることから、企業はユーザーの利益を切り捨てることを指す。


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