車載チップ不足の影響深刻化、トヨタは9月の生産を40%削減、中国8万台減産

トヨタ自動車は、車載チップ不足や東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大でサプライチェーンが混乱していることから、9月に世界の自動車生産を当初計画の90万台弱から40%削減し、約36万台の減産を実施すると発表した。具体的には、日本は約14万台、中国8万台、北米8万台、欧州では約4万台、ASEANなどアジア市場は8000台をそれぞれ減産する。

一方、トヨタは9月に海外工場と日本の14工場の生産を一時停止し、一部生産ラインを1カ月間閉鎖することも明らかにした。

影響はトヨタだけではなく、ほぼすべての自動車メーカーに及んでいる。

8月17日、ボッシュ(中国)投資の執行副総裁の徐大全氏によると、マレーシアのコロナ感染が深刻化になったため、ある半導体チップサプライヤーのマレーシアMuar工場は過去数週間の工場閉鎖に続き、現地政府から再び生産ラインの一部を8月21日まで閉鎖するよう要求された。これによりボッシュESP/IPB、VCU、TCUなどのチップが直接の影響を受け、8月以降はほぼ供給停止状態になる見込みである。

マレーシアは6月1日に「ロックダウン」を開始し、解除の見通しは依然立たない。現在、マレーシアは半導体製品の世界第7位の輸出国であり、50社以上の半導体工場が現地に工場を設立しており、現地の実装生産能力は世界の約13%を占めている。

業界関係者によると、現在マーケットには「もはやチップの現物がない」という。

市場調査会社IHSはこのほど、世界的な半導体不足により、今年の世界の自動車生産台数が710万台も減少するとの報告書を発表し、コロナ関連のサプライチェーン中断による業界の影響は来年まで続くとの見方を示した。

IHSによると、チップ不足局面は来年第2・四半期までには落ち着かず、供給の回復は来年後半から始まるという。


参考記事:https://3g.163.com/dy/article_cambrian/GHRIHSO20511DSSR.htmlhttps://baijiahao.baidu.com/s?id=1708587996113082845&wfr=spider&for=pc

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