VW中国、2022年に新車12車種の半分をEVに

経済誌の「第一財経」によると、フォルクスワーゲン(以下は「VW」)は現在、中国で一汽VWブランドのID.4 CROZZ、ID.6 CROZZ、と上汽VWブランドの ID.4X、ID.6X、ID.3の5車種の新エネルギー車を発売している。昨年の販売目標を8-10万台とされていたが、最終的に7.1万台の実績にとどまった。VWは、昨年10月から、業界全体のチップ供給難および12月に発生した江蘇省寧波市のコロナ感染再拡大は、ID.シリーズの生産を数千台影響したと説明したうえ、今後のサプライチェーンの改善に伴い、IDシリーズの販売は順調に拡大するとの自信を見せている。

VW中国CEOのステファン・ワレンシュタイン(Stephan Wöllenstein)氏によると、VWの新エネルギー戦略では、VWとJACの新エネルギー車合弁企業「江淮VW」が重要な役割を果たしている。「ドイツ本社の同僚はいつも江淮VWの進捗をテスラのベルリン工場と比べている。江淮VW工場建設の進捗は早く、今年の夏までに稼働開始する予定である」。

価格設定で見ると、VW ID.シリーズは現在、20-30万元の価格帯に設定されている。販売が比較的好調なNIOや理想汽車などのベンチャー系新勢力は30万元以上のハイエンド市場に偏り、従来の地場メーカーや後発ベンチャー系新勢力は20万元以下の中・低価格帯に集中している。ミドルクラス不在の電気自動車市場では、IDシリーズの価格帯では競合モデルが少なく、VWにとって大きなチャンスとなっている。

1月11日、ステファン・ワレンシュタインCEOは、記者に対し、今年にIDシリーズの販売台数を倍増させたいと述べたうえ、今年VWは約12車種の新車を発売するが、その半分はEVモデルで、80%が中国本土のモデルと競合し、中国国内のライバルを非常に重視していると述べた。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101287624.html

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