シャオミ汽車求人、報酬2倍、自動車業界人材争奪戦へ

シャオミ汽車の求人広告を見てみると、同じ職の報酬が2倍になる。誰も心が動かされないものはいないだろう」とある弁完成車メーカーのNVHエンジニアはこのほど、記者の取材を受けた際にこのように語った。

シャオミ汽車が発表した自動車関連の求人広告では、自動車関連職の月給は基本的に2万元以上で、一部のコア分野の職の初任給は3万元を超えている。前出のNVHエンジニアを例にとると、シャオミ汽車は上海市の募集で、3万元から6万元の月給範囲を提示し、かつ毎年14カ月の給与を支給する。

つまり、提示された最高の給与でシャオミ汽車に転職すれば、税引き前の年収は84万元に達することになる。前出のNVHエンジニアは「これはいまの会社の経営陣とほぼ同程度の収入だ」と述べた。

同エンジニアによると、ここ半年、多くの自動車メーカーで退職が頻繁に起きている。ある自動車メーカーのNVH部門では、チームのリーダーがチームメンバーのほぼ全員を引き連れて、新興自動車メーカーに転職した。

2015年前後、伝統的な自動車メーカーは販売台数では成長段階にあり、新エネルギー車の先行きは今ほど明るくなかった。当時、合弁自動車メーカーへの就職は高い収入、安定した仕事と暮らしを意味していた。倒産リスクの高い新興自動車メーカーに移りたがる多くの人は、合弁自動車メーカーでうまくいかない人または収入に不満がある人であった。

数年にわたる激しい競争の後、かつては「頼りない」ように見えた新興自動車メーカーは販売台数を伸ばして徐々に軌道に乗っていった。NIO、Xpeng、理想汽車は相次いで米国での上場に成功し、Xpeng、理想汽車は香港での2次上場も実現した。

また2021年以降、百度やシャオミが相次いで自動車産業に参入して、高賃金の職を提供しているだけでなく、大手テク企業のバックグランドがあるため、一般的なベンチャー系よりリスクがずっと小さい。

新興自動車メーカーの攻撃的な「人材争奪」に対し、伝統的な自動車メーカーもさまざまな新措置を発表し、人材流出に対応している。

吉利は株式インセンティブプランを発表した。8月30日、吉利は香港証券取引所で公告を発表し、同社の取締役会は総額3.5億株以下の株式インセンティブプランを採択し、第一回目の計画は10884名の対象者従業員に約1.67億株の株式を授与した。

長城汽車も今年5月25日に対外的に発表した「2021年ストックオプションインセンティブプラン」で、従業員の持株の一部にストックオプションを付与した。

一方地方国有のGAIC(広汽集団)も2020年9月、『2020年A株ストックオプションと制限付き株式インセンティブプランを発表した。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101168567.html

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