今年上半期、1000社以上の自動車ディーラーが撤退、約4割が赤字

CADA(中国汽車流通協会)が8月3日に発表した報告によると、2020年上半期の乗用車ディーラー総数は2万9800社で、2019年末より0.7%減少した。このうち、上半期に新たにオープンした4S店は824店に対して、撤退をした4S店は1019店に達している。

今年上半期に販売台数を伸ばしたディーラーは21.5%にとどまり、そのうち60%が高級車および輸入ブランドのディーラーだった。

販売圧力の増大に伴い、ディーラーの赤字も拡大している。今年上半期には38.3%のディーラーが赤字を出している。

また経営状況を見ると、新車販売台数の減少により、今年上半期のディーラー販売収入は2019年通期の37.6%にとどまっている。2019年に業界全体で、新車販売の粗利益率が初めてマイナスになったが、今年上半期の新車販売の粗利益率は前年同期比さらに3.5%に低下した。

CADA会長の沈進軍氏によると、過剰供給と市場需要の不足とのギャップ、ディーラーの経営サービス能力の不足などが、経営状況悪化の主な原因となっている。完成車メーカーの生産能力過剰は、供給過剰を招いただけでなく、ディーラーの在庫圧力と販売圧力を大幅に増加させていると同時に、長期的に新車販売に過度に依存して、ユーザーに対するサービス意識とサービス水準及びアフターサービス、中古車などの業務上のディーラーの経営能力も不足していることを露呈した。

「ほとんどのディーラーの今年の自動車市場に対する見方は厳しい。…コロナ禍のため、今後撤退するディーラーがさらに増えるだろう」とCADA副幹事長の郎学紅氏は記者に語った。


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