4月新勢力ランキングに異変、LeapMotorが初の一位、理想汽車は5位に後退

5月1日、主要ベンチャー系自動車新勢力の4月の新エネルギー車販売実績が発表された。うち、LeapMotor(零跑)は4月の販売台数が9087台に達し、初めてベンチャー系自動車新勢力の月間販売台数で1位を獲得した。Xpeng(小鵬)は9002台で、2位にランクインした。Neta(哪咤)は8813台と3位である。

NIO(蔚来)は5,074台を販売し、順位を1つ上げて4位に、理想汽車は4,174台と順位を大きく下げ、3月の3位から4月の5位に下がった。

前月比で見ると、理想汽車の落ち込みが最大の62.2%に達し、続いてNIOが49%減、Xpengが41.6%減、Netaが26.7%減、LeapMotorが9.7%減となった。吉利傘下のZeekerは唯一プラスを維持したメーカーで、前月比19%上昇した。

前年比で見ると、LeapMotorとNetaはそれぞれ228%と120%急騰したほか、Xpengも74.9%上昇した。一方、NIOと理想汽車は20%超下落した。

LeapMotorが投入した小型EVの「T03」と低価格中型EVの「C11」は市場で高い人気を博しており、売れ行きが良く、新勢力のトップグループに急速に入っている。Netaも10万元前後のエントリークラスのEVを投入して好評を受けている。

NIO、Xpeng、理想汽車はこれまで国内ベンチャー系自動車新勢力のトップスリーとされてきたが、最近の販売実績を見ると、後発のLeapMotorやNetaに逆転される可能性はある。

3月から4月にかけて、自動車産業が集中している吉林省や上海を中心とする長江デルタでの感染拡大により、サプライチェーン、物流、生産が大きく混乱している。理想汽車の生産拠点は江蘇省常州市にあり、長江デルタの真ん中に位置している。理想汽車の常州生産拠点および部品サプライヤーの80%以上は長江デルタ地域に分布しているため、感染症の影響を最も受けている。

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